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薬膳で、穀物を食べる意味と玄米の炊き方

私たちが主食として食べているお米。

 

薬膳の考え方は、米と言う字が氣と言う漢字に入っているように氣を補うためです。

 

臼歯の本数から、食事全体の60%穀物類にするのが

良いと言われています。

 

栄養面からみて、玄米や雑穀を混ぜたりして食べている方も多いと思います。ただ、玄米は消化吸収が悪いので工夫がたいせつです。

 

 今日は鶴見隆史さんの「正しい玄米食、危ない玄米食」の本から

玄米の炊き方などを書きます。

 

 正しい玄米の炊き方

17時間以上水に浸し、水を2回取り替えて、

ジャーか土鍋で炊く(120℃以上だと糖化する)

 

発芽玄米は水に浸すとアブシシン酸、フィシン酸と言う毒素(酵素阻害剤)が抜けます。

18時間~30時間の浸水で十分に発芽効果を引き出そう。

 

例えば、小豆、大豆、ゴマ、ピーナッツ、ナッツ、アーモンドは

4時間の浸水で発芽。発芽させてから調理しないとまた、毒になる。

 

植物の種子は、新しい芽を育む「胚芽」をもっていて、発芽の準備が始まると、

酵素が目覚め、活性化し始めます。

 

発芽のために種の中で蓄えられていた栄養成分は分解され、胚芽部に送られます。

発芽すると一段階消化され、変性した状態でアブシシン酸、

フィシン酸と言う毒素(酵素阻害剤)は代謝され無毒化します。

 

栄養価も高くなるし(GABA=アミノ酸増える)(食物繊維増え、ビタミン、ミネラル増える)、

消化されやすくなり、ミネラルは吸収されやすくなる。

 

GABAの働き

腎臓、肝臓の働きを高める。中性脂肪を抑制する。

血液の流れを正常にし、血圧を安定させる。神経の鎮静。

 

抗酸化物質

「イノシトールの働き」/・脂肪肝、動脈硬化防ぐ

 

「トコトリエノール(ビタミンEのひとつ)の働き」/・活性酸素を抑える。紫外線から肌を守る。コレステロール増加を抑える、血管を強化、血小板凝集を強く抑制

 

「フェチン酸の働き」/・抗酸化作用、貧血、高血圧を防ぐ、メラニン色素を抑える

 

「フェルラ酸の働き」

発芽によりフェルラ酸が増加、アミノ酸と結びついて活性酸素を除去する効果増え、

強いスカベンジャーになる。

また、メラニン色素を抑える力も上昇し、強い抗酸化物質になり、

このコンビは血液サラサラにする。

 

玄米をただ単に炊くと、糖化、血液ドロドロになりますが発芽して炊くのが

大切なことなのだそうです。

 

食物繊維の働き

便秘、大腸がん、高コレステロール血症を予防

 

ミネラルの働き

 

カリウム/高血圧を防ぐ

カルシウム/骨粗そう症を防ぐ

亜鉛/動脈硬化を防ぐ

マグネシウム/心臓病を防ぐ

/貧血を防ぐ

 

PEP阻害物質の働き

アルツハイマー病の予防

 

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発芽玄米利点

 

1.消化が良くなる(ABAの解除とフィチン酸の分類)

2.ABA(アブシシン酸)の解除で毒が消える

3.ビタミンが増える(圧力釜ではB1は半分破壊)

4.ミネラルが増える(吸収されやすくなり、カルシウムは25%アップ)

5.分離したフィチン酸の排泄効果

6. 食物繊維が増える

7.GABAが急増(玄米の2.5倍、白米の5倍で脳血管疾患やアルツハイマー予防)

8.アミノ酸が増加(玄米の2.5倍、白米の4.5倍、リジンは玄米の2倍、白米の4倍)

9.抗酸化物質増加

10糖化しにくくなる

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毒素が抜け、栄養増加し、消化よくなる、玄米の栄養素活性化するので

ぜひ、無農薬の玄米を食べてくださいね。